インドネシアのカリマンタンの密林には、原住民ダヤク族の間に古くから、水に漬かるところで使用しても百年は持つ言われている"ウリン"という木があることが伝えられていました。
しかしながら、長い間輸出がみとめられず、国内のみで使用されていたところ、特別輸出が認められましたので、この機会にこの素晴らしい"ウリン"という木材をご紹介します。
従来、高耐久木質外構材には、西アフリカ・南米アマゾン・東南アジア・豪州などから輸入されてきておりますが、四季のある日本で木材にして過酷な条件の屋外で長時間使用されるには、耐久性だけでなく、安定した材質が要求されます。この"ウリン"はその中で最も安定した、最も耐久性のある材種の一つです。
   
東南アジアの風物詩となっている水上家屋の土台や、洗濯、水浴用の桟橋や、河川を利用した日常交通手段になっているボート等の繋留場所、乗合船の発着場所、木造船キール部分等さらに、桧肌葺きのように薄く削った屋根板にも最適樹種として”ウリン”が使われています。 近年、公害問題、環境保護が叫ばれるようになり、薬品処理の必要がなく、耐久性では、CO2発生の元凶の工業製品であるコンクリート製品、セラミック、鋼鉄製、アルミ等よりはるかに優れていて、しかも自然木そのままの形で長期間使用に耐える事が出来ることからエクステリア関連資材として、ヨーロッパ・豪州等で脚光を浴びております。
当然、自然木ゆえ廃棄後、焼却しても有毒ガス発生の心配がありません。
   
数年前ウリンが港湾の防舷緩衝材としてしようされていたマレーシア・サバ州のコタキナバル港で古くなった港湾設備の改築が行われた際、ウリンを固定するために使用されていた鋼鉄製のボルト・ナットは、すべて海水の為永年の間に腐食して使用不可能になっていたが、ウリンはそのまま再使用に耐えられることが報告され、改めてその耐久性が再評価されました。 材その物の安定度(収縮率)は、同種の堅木に比較して際立って安定しております。
その上柾目挽きの製材により、直射日光にさらされるところで使用されても、材面の割れ、反り、あばれ等が出ないよう極力抑えられるよう努めております。
  ※注:自然木ですので、施工直後は、雨水に当たる
    と樹液が侵出する場合があります。
材木特製 比較表
木材名
(別名)
原産地 特性 用途 参考耐用年数
比重 曲げ 圧縮 弾性
ウリン
(ビリアン)
インドネシア
マレーシア
1.04 1.836 911 187 港湾材・重構造材
橋梁・桟橋、デッキ
屋外で30年以上
ウエスタン
レッドシザー(米杉)
北アメリカ 0.37 541 353 79 屋根板、建具
集成材の芯
屋外で10年以上